~まえがき~
「ヒトというのは、自由を奪われ、一般社会から遮断され、限定された空間に閉じこもり続けると、一体何を考え、何に興味を持ち、何を失い、何を手に入れ、結果どのような人間が形成されるのか??」
・・・・2008年の年末に無事シャバに復帰してかれこれ1年近くになる訳だが、延べ4年程拘禁された事で私自身どう成長し、良きにつけ悪しきにつけどんなオトコに変貌したのか??
分からん。拘禁生活を強いられた事で、ひとまわり大きくなれたのか否か?、或いは失ったものと得たものの比重はどうか?
分からん。今現在の私にまだ答えは出せない。まあ、これからの私の生き方によって、将来その答えが出るということになるのであろうが。
元来物事を深く考えず、思いつくままに楽観的に人生を送ってきた。故に犯罪に手を染め、長らくの拘禁生活を送るハメになったとも言える訳(笑)だが、そんな私の、2002年9月から約3ヵ月間の留置場生活、そのまま移監されたそれから約4ヵ月間の拘置所生活、その後2005年6月に再び取っ捕まり、8月に拘置所に送られてから年末までの約5ヵ月間、そして刑が確定していよいよメインイベント、刑務所に送られての約3年間の手記は、まあこれが至極くだらない(笑)。そもそも別段頭が良い訳でもなく、何の文才も取り柄もなく、平々凡々な1小市民である私に優れた文章など書けるはずもないのだが、上記期間中ただの1日もサボることなく(筆記用具を手元に置けない等、止むを得えない理由でリアルタイムで執筆出来なかった日は幾日かあるが)シコシコと毎日書き殴った手記は、とにかくそのほとんどがくだらないが、このような空間とは無縁の、多くの善良な、一般社会で暮らす方々にとってはひょっとしたら何かしら興味の持てる内容や、或いは面白いと感じていただける内容があるのではないだろうかと考え、このたび公開を試みた次第である。
言うまでもないがこのブログは、何か重いテーマ性などを持たせている訳ではない。拘禁施設の実態を暴き、国・政府・法務省等に対して告発を試みようとしたり、批判したりしようとする類のものではない。私にとって政治・国家情勢などどうでもよく、もともと興味など微塵も無い。むしろ如何に政治に無関心で生きて行けるかに関心があるくらいであり(笑)。とにかく、多くのみなさんがシャバで執筆しているリラックスした日記と何ら変わりはない。そういう意味では、写真も無く、ただ活字だけを羅列し、日々大した盛り上がりも無く、ご覧いただく方々にとっては至極退屈な、変わり映えの無い淡々としたブログになり得るかもしれない。否そうなる事であろう。否そうなるに違いない(笑)。それがただ拘禁施設内といういわゆる「非日常的空間」の中で書かれたというだけのものである。
さて、公開するにあたって、まず大きく4編に分ける。
第1編は、人生初の逮捕となる2002年9月10日から同年12月25日までの、約3ヵ月間の「留置場編」。
第2編は、2002年12月26日から翌2003年4月22日までの、約4ヵ月間の「拘置所(雑居房)編」。
第3編は、2005年8月11日から、アカ落ちする同年11月26日までの、約4ヵ月間の「拘置所(独居房)編」。
第4編は、2005年12月13日から、出所した2008年12月24日までの、実に約3年間に及ぶ「刑務所編」。
まずは手始めに、来たる09年9月より第1編である「留置場編」のアップを試みる。なるべく現在の時節に合わせて、手記の月日と現在の月日を重ねて更新をしていこうと思っているが、もしも多忙・急病・再びの拘禁(笑)等により更新が遅れてしまった場合はご容赦いただきたい。 そしてこの「留置場編」の一般の方々からの反響、ご意見ご感想等を参考にして、第2編以降を続けていくべきかどうか改めて検討するものとする(笑)。
しかしこうして改めて大学ノート15冊以上に立錐の余地無くビッシリと書き殴られた膨大な量の手記を読み返してみると、えらいもので次第に自身の文章表現力・構成力が上達していっている様子がよくわかる。執筆当初は箇条書きの連続が多く、抑揚も無くまさに子供の作文然としていたものが、執筆が習慣化し生活の一部として定着してくると共に、文にもメリハリが生まれて来、読み返す中で我が事ながら、
“ほうほう、で、どうなるの??”
と若干ストーリーに引き込まれてしまったり、個性的な表現に思わず笑ってしまうような文章に出会う回数も―――極稀にだが(笑)―――徐々に増えてくる。
「継続は力」なんである(笑)。無駄だ無意味だと思った時期もあったし、面倒臭くてもうやめてしまおうかと投げ出しそうになった事も幾日もあった。また、各拘禁施設内で日々執筆を試みても、定期的な検査等によって破棄を命ぜられたり、結局最終的にシャバにこの赤裸々な文章を持ち出す事は不可能なんじゃないか?何年もしこたま書き続けたのに、いざ晴れて出所の段階になってから、最後の最後で全部捨てられてしまったんじゃやってられん!とか(笑)、数多の危惧・懸念はあったが、とにかく深くを考えずただひたすら毎日小1時間を割いてシコシコとペンを走らせていれば、バカはバカなりに成長しているもんなのだ(笑)。そんな自分を発見出来たのもまた面白い。
しかし、終わってみれば、・・・・・いとも簡単にシャバに持ち出せたなぁノート(笑)。犯罪に関する真相や生活上の不正行為など、隅々までチェックされると即再取り調べ、即懲罰にもなり得る相当ヤバい内容も少なくないと思うのだが(笑)・・・・・。
N野刑務所での3年間の執筆に関しては、抜き打ち検査等万が一の事も考慮し、そのまま読まれてしまうとマズいと思われる1文が含まれる際等は、その単語を消して番号に置き換え、また別のノートにその番号と単語を記しておく、というような工夫もしていたが、・・・・・遂に、3年間で1度も無かったもんなぁ~、ノート検査なんて(笑)・・・・・。
さて、もともと機械音痴なうえ出所後1年にも満たぬ故未だハイテク機器リハビリ中(笑)につき、当ブログの様々な便利な機能等もおそらくほとんど使いこなせず、ただでさえシンプルなブログが、それはもうすこぶるみすぼらしい見栄えのしないそれになる事は想像に難くないが、その辺りは追い追い手直ししていくと言う事でご勘弁いただきたい。
ま、カメラも携帯も無い拘禁施設内での超アナログ実録である訳だから、ただ文字だけを書き並べたシンプルなものにならざるを得ないし、畢竟それがリアリティのあるものになるであろうと思うのだが――――。
なお、人名についてはプライバシーの配慮から全て仮名とし、地名・拘禁施設名などについては念の為一部アルファベットを用いるなどの処置を、その他自己判断或いはプロバイダ側からのストップを含め、世間に向けて発信する上で問題だと思われる文章等に関してはその都度加工・修正を加え推敲しつつ公開しようと思う。が、極力当時のリアリティを損なわない為にも、なるべく原文に忠実に綴っていこうとも思っている。
ってかどうでもいいや~とりあえず~(笑)。コマコマとしょうむない事を言っても始まらん!!。一歩を踏み出さん事にゃ状況は何も変わらんのだから、とりま、やるだけやってみますかぁ~(笑)・・・・・。
――――非日常空間での超日常的手記。来る日も来る日もただダラダラと書き綴り続けたこのお気楽獄中日記に、少しでも何かを感じ取っていただければ幸いである――――。
では、スタートは09年9月10日。1日1回更新予定だ。
現在は、第1弾、02年9月10日からの約3ヵ月間の「留置場編」、第2編、02年12月26日から約4ヵ月間の「拘置所(雑居房)編」を全てアップ終了、公開中。
第3編、2005年8月11日から、アカ落ちする同年11月26日までの、約4ヵ月間の「拘置所(独居房)編」のスタート予定は、この後流れで4年近くの手記が続いていく---このまま刑務所へ送られる訳であり---事もあり、ここから充分にこの先の手記を書き溜めた上で、満を持して来年2011年の8月11日から異年の同日より日々アップしていく予定である。
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